X. 明治初期に作られた外国地図


22.地球全圖

22.地球全圖(ちきゅうぜんず)
題簽「藤井新助縮圖地球新圖」 藤井新助校正 明治八(1875)刊(大阪 藤井新助蔵)

 図中に明治8年と書いてある。東西の両球に分けた世界地図を示す。欄外に河川や湖沼の長さや大きさを実際の図形として示している。日本の地図で、国内はまだ旧国名によって示されている。


23.銅刻世界地名表

23.銅刻世界地名表(どうこくせかいちめいひょう)
榧木寛則譯述 明治六(1873)刊(東京 紀伊國屋才輔・同徳蔵)

 面積や形が現在の私たちとなじみのある世界図が示されている。日本の人口は不明で面積が27万坪となっている。産物は金銀銅鉄漆絹綿布等となっている。当時の輸出品であろう。同様に世界の各国の面積、人口、産物が示されている。


24.銅鐫萬國輿地方圖

24.銅鐫萬國輿地方圖(どうせんばんこくよちほうず)
松田緑山 明治四(1871)刊

 袋つきの色刷りの小本である。メルカトール図法を用いている。多くの世界の地名を書き込んでいる。


25.地球萬國方圖

25.地球萬國方圖(ちきゅうばんこくほうず)
題簽「銅鐫地球萬國方圖」 村上義茂撰 橋爪貫一校正 明治四(1871)刊(東京 須原屋茂兵衛)

 地図の説明によると、明治3年1870年アメリカミッチェル氏の編述した本を翻訳したと書かれている。温度や羅針盤の偏差、潮流の方向、暗礁の位置を示し、航海者の便を図った地図であると記している。


26.銅鐫新刻萬國輿地全

26.銅鐫新刻萬國輿地全(どうこくしんこくばんこくよちぜんず)
明治四(1871)刊(東京 村上勘兵衛)

 地図の注釈によると、明治四年刊1875年刊のオランダ書舗セ、スステルムの銅板を用いたとかかれている。文久元年の佐藤正養が翻訳した34.の地図と同種である。佐藤の地図よりも版の大きさを小さくしている。佐藤の地図が木版であったのに対し、こちらは銅版が用いられている。非常に詳しい説明が書き込まれた世界地図である。山脈や航路も書き込まれている。


27.萬國輿地全圖

27.萬國輿地全圖(ばんこくよちぜんず)
石田齋圖并刻 明治六(1873)刊

 一枚の世界図である。各地点からの方位が正しく示されるメルカトール図法を用いている。多くの世界地名がカタカナで示されている。


28.官許大屋[ガイコウ]譯射号萬國地圖(東部)

28.官許大屋[ガイコウ]譯射号萬國地圖(東部)(かんきょおおやがいこうやくしゃごうばんこくちず)
大屋[ガイコウ]譯 明治六(1873)刊 (金沢 石川縣學校用出版會社)

 大型の地図である。東半球の地球図である。かなり正確な世界地図であり、明治6年にこの地図が石川県の学校で用いられているとしたら、当時の世界知識の正確さに驚きを覚える。


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